おれの山、おれの道

生半可なおっさんが主観的に山登りと人生を語るブログ

秩父・奥武蔵

其の四十二 両神山八丁尾根(リベンジ) 2016/5/18

前年(2015)の暮れに未踏で終わった両神山八丁尾根コース。 ガスに煙ったナイフリッジを前に撤退を決めたあの時から、おれの心の奥にそれは硬いしこりとなってわだかまっていた。 悪天候だけが撤退の理由であればさほどこだわることではないのだろうが…

其の四十一 大菩薩嶺 2016/5/5

そんなわけで大菩薩嶺。 ここに至った経緯は前回にあらかた書いてしまったので、今回は単刀直入に本題から始めようと思う。一応前回のを下に貼っておくのでどうしてもその経緯が知りたい人は(いないと思うが)そちらから確認していただきたい。全般的にどう…

其の三十八 雲取山(三峰口〜雲取山荘) 2016/4/21

2015年の暮れから16年の前半にかけての時期を振り返ってみると。 谷川岳を登ったあたりを最後に、なんとなくスカッとしない、停滞気味の山行が続いていた感が否めないのだった。 子供を連れての近場の低山だったり、ホームグラウンドでのトレーニング的な山…

其の三十四 二子山(小鹿野町) 2015/12/8

前回の両神山八丁尾根で味わった“撤退”という屈辱。 素人単独登山としては賢明な判断だったと思いつつも、その判断の内に潜む「臆した」という事実から目をそらすことができずにいた。その記憶が心の底に魚の小骨のように刺さっていて、山について思いを馳せ…

其の三十三 両神山八丁尾根(未踏破) 2015/11/12

他県との境に接していない唯一の純埼玉製百名山である両神山。その独特の山容といい、山深い寂れた佇まいといい、秩父全域を見渡せる山頂からの眺めといい、埼玉県民が世界に誇るべき山であり、おれの中でも5本の指に入るお気に入りの山である。 その両神山…

其の三十二 宝登山〜長瀞アルプス 2015/11/3

とある11月の祝日。ここのところ仕事の鬼と化しつつあるヨメは休日出勤。 というわけで子供二人と休日を過ごさねばならないのだが、正直ガキの相手などまっぴらである。なのでガキどもに親父の相手をさせることにする。そうは言ってもこっちは大人なんだから…

其の三十一 比企三山縦走(笠山・堂平山・大霧山) 2015/10/21

地図を広げて奥武蔵をざっと眺めると、尾根の連なりやピークの配置、林道と絡む登山道の連なりなどといった観点から幾つかのエリアに分かれる感じが見えてくる。 特に深く探求したわけでもないのであくまでおれの印象レベルでいうと、たとえば日和田山から始…

其の二十九 武川岳〜伊豆ヶ岳 2015/9/16

夏にかけてのここ暫く、名のある感じの山への山行が続いた。 だが名のある山への興味と並行して地元の山への愛着も増しつつあるのだった。 奥多摩や丹沢、高尾あたりと比べるとなんとなく一段下に見られる感じが拭い去れない秩父・奥武蔵。そう見るのも埼玉…

其の二十八 西沢渓谷 2015/8/24

夏休みとなれば遊びもやはり子供中心にならざるを得ないのがお父さんの宿命。海に花火にと一応それなりにお勤めを果たし、夏の締めくくりはキャンプというわけだ。 このところ自然派を気取るお父さんだが実際のキャリアは浅い。バイクツーリングでのテント泊…

其の二十四 棒ノ嶺〜岩茸石山・惣岳山 2015/6/15

三度目の棒ノ嶺。 前回から1年近く空けてのリピートである。 あの頃は登山を始めたばかりでこの山の基本コース(さわらびの湯→白谷沢→山頂→滝の平尾根→さわらびの湯)を周回するだけでヘロヘロになっていたが、山歩きにも慣れてみると同じコースがちと物足…

其の十八 伊豆ヶ岳〜正丸峠〜刈場坂峠 2015/4/21

伊豆ヶ岳は地元埼玉、奥武蔵でおれが最も多く足を運んでいる山だ(2016.4.26現在)。851mと標高は低いがアプローチの山村集落から登山道に入ってしばらくの沢沿い歩き、雑木林の急登から尾根に出てガレ場の稜線、そして最後の鎖場と山の楽しさがコンパクトに…

其の十七 両神山・日向大谷コース 2015/4/2

埼玉県の秩父市よりも少し奥、小鹿野町に鎮座する両神山。山頂部に鋸歯型の尾根を持つ険しい山容が特徴的な山で、日本百名山の一つに数えられている。 埼玉県の山では他にも雲取山と甲武信岳が百名山とされているが、いずれも他県との境に位置するものであり…

其の十六 ユガテ・越上山・顔振峠 2015/3/26

花粉症歴20年以上のおれにとって、この時期の山行はなかなかにリスキーなものである。特に近場の低山となれば杉や檜の植林だらけなわけで、わざわざ花粉の坩堝(るつぼ)に飛び込んで行くようなものだ。 実際、重度の花粉症の人の中にはこの時期の山行は控…

其の十五 武甲山 2015/3/13 & 2016/4/2

武甲山と言えば言わずと知れた秩父の名峰であり、日本二百名山にも数えられている埼玉県を代表する山である。 秩父の街だけに限らずうちの近所の川の土手からでも秩父方面を見れば一際目を引く独立峰であり、平地から突然湧き上がるようなその山容は丹沢の大…

其の十四 日和田山・物見山 2015/2/10

去年(2015年)の今時分は既に何度か山に行っていたのだが、今年は年明けからまだ一度も行けていない。年始に少々バタバタし、その後は狙った休日に雪が降ったりして機を逸したと思ったら、今度はムスメどもが相次いでインフルエンザ、さらに長女→おれ→チビ…

其の十参 四阿屋山 2015/1/24

前回の鎌倉制覇で勢いづいたおれは、さらに家族登山の流れに拍車をかけるべく次に巡ってきた週末の休日(休みは平日と土日と不定期なのだ)に、再び家族を山へと連れ出すことに成功したのだった。 子供を連れて行くとなると必然的に下のチビのレベルに合わせ…

其の十 伊豆ヶ岳(二回目) 2014/10/16

二度目の伊豆ヶ岳は途中でiPhoneのバッテリーが切れてしまったため写真が山頂の手前あたりまでのものしかなく、一年以上前のことを振り返って書いているこのブログにおいて写真がないところの記憶はかなり曖昧であるため、今回はちょっと端折り気味な感じで…

其の八 嵐山渓谷〜大平山 2014/9/14

前回、大岳山への山行で帰りの時間が大幅に遅れてしまい家族(ヨメ)から顰蹙(ひんしゅく)を買ったおれは、ここらでひとつ登山の素晴らしさというやつを大いにアピールするなりして、家族から理解を得ておくことが肝要であるという結論に至ったのだった。 …

其の伍 棒ノ嶺 2014/5/29

膝サポーターと2度の山行による鍛錬の成果を試すべく次の山行のステージとして選ばれたのは、奥武蔵と奥多摩の境に位置する棒ノ嶺。 名栗湖から遡行する白谷沢のゴルジュが目を引くコースで、その景観を最初に見たときには「近場にもこんな風情の山があるの…

其の四 伊豆ヶ岳 2014/5/12

鍋割山の悲劇から8日後。都心へ向かう人々の通勤ラッシュがひと段落する朝9時過ぎ、おれは秩父方面へ向かう西武鉄道の車中にいた。 奥武蔵の伊豆ヶ岳に登るため、正丸駅へ向かっていたのだ。 前回の登山で受けた体のダメージはほぼ回復していた。だがおれ…