おれの山、おれの道

生半可なおっさんが主観的に山登りと人生を語るブログ

其の弐十 塔ノ岳 2015/5/5

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一年ぶりの丹沢。前回散々な目にあった本格登山デビューの鍋割山以来である。

別にこのリベンジを目標に一年間登山に励んできたとかそんな話じゃないのだが、一応それなりに歩ける脚を作ることも登山を続ける上でのテーマのひとつであり、一年の時を経て自分の成長具合を測ってみるのも一興じゃねえかと、あまり深く考えずに気楽に行きたいところである。

 そう、丹沢の山一つ登るのに、気負うことなど何もないのだ…

老若男女問わず誰でも歩いてる山だし。ヨメも小学2年のムスメも普通に歩いてたし。

そこで今や登山中級者のこのおれが肩を怒らせて鼻息荒くリベンジとか、おかしいじゃないか。もうそんなのは過去の話。今回の山行はもはや目標とかそんなんじゃない、単なる通過点としての登山経験の一つに過ぎないわけだ。。

 

そうやっておれは自分の中の不安、そしてそれを煽り立てるトラウマと戦っていたのである。

そのくらい前回の鍋割山はおれにとっては屈辱的な苦々しい経験なのだった。

余裕ぶってみても、やはり腹の中にうごめく衝動は隠しきれない…

 

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このうらみ!はらさでおくべきか‼︎ ガギー

などと山に対して恨みも何もあろうはずもないが、だがしかしさすがに一年間やってきて去年の二の舞はゆるされない。

そもそもそんなに大げさに騒ぐような話ではないわけで普通に歩けて当たり前なのだ。が、逆にその辺がプレッシャーである。

 

この一年間登った山の中で、距離、高低差、行動時間を総合して考えると、一年前の鍋割山・大倉尾根コース以上に(体力的に)ハードな登山というのは実のところ経験していないのである。その点からも、初めての本格登山でわけわからぬまま登った鍋割山のこのコースがきついコースであったことは間違いないと言えるだろう。

侮ったら返り討ちの可能性だって無くはない。。

 

で、今回は全く同じコースというのも芸がないので、ほぼ同じようなボリュームとなるようにルートを変更し、鍋割山には行かずに、前回到達できなかった塔ノ岳を目標とし、帰りは大倉尾根を下ることにした。

まあ体力的にはそれなりに大変なコースではあるが、この一年の経験で乗り切れると信じて行ってみよう!

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大倉バス停のあるビジターセンターから西山林道で二俣(地図には“二股”と表記してしまったが“二俣”が正解)まで。そこから小丸尾根の急登を一気に登って前回のコース(オレンジの道)と合流。金冷しから塔ノ岳山頂をピストンし(紫の部分で前回未踏)大倉尾根を下る。歩行距離約17km。

 

登山の起点となるビジターセンターへは前回同様駐車場が開く8時頃に到着。 

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天気は今ひとつ、写真で見ると人が少ないように見えるが普通にそれなりにゴールデンウィークらしい人出はあったと思う。

 

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8:30にスタート。しばらくは西山林道の平坦な道を新緑を眺めながらのんびり歩く。ウォーミングアップに丁度良いほとんど登りも感じないような道が往路の半分くらいの距離を占める格好だ。

 

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二俣で鍋割山との道を分けて小丸尾根へ。前半戦楽した分、ここから標高差800m超を一気に登る。

 

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一番身軽で体力もあるくせに子供はすぐやる気をなくすからモチベーション管理が重要だ。いろいろともっともらしい言葉を言い聞かせるが最後は甘いお菓子で誘導する。

 

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松ぼっくりやカエデの葉。目につくものに一々興味を示し、拾うたびに宝物みたいに大事にする。 放っておくといつの間にか両手いっぱいに松ぼっくりを抱えてたりするのでたちが悪い。

キリがないので写真に残すからということにして、以後余計なものを収集しないようにと指導した。

 

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きつい登りが延々と続きあまりペースが上がらず。子供がグズって休憩をこまめにとったので、そのおかげで時間はかかったが比較的楽に登れた。新緑がいい感じだが、進むにつれて徐々に足元しか見えなくなってくる。

 

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そろそろきついなと感じ始めた頃、小丸尾根を登りきったところで突然視界が開ける。最後のきついところを登りきって、振り返ればここまで歩いてきたあたりの全貌が眼下に一望できる。空も徐々に晴れてきてなかなか爽快な眺めだ。

 

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ここまできたら塔ノ岳までもう少しだ。一息入れたら早々に先へ向かう。二俣分岐から金冷しまで、軽いアップダウンはあるが歩きやすい尾根道が続く。木々の切れ間から大倉尾根と秦野の街を見下ろしつつ進む。

 

金冷しからは整備された木道と階段を使って一気に最後の登りを詰める。大倉尾根から登ってきた人も合流し、往復する人も多いため、この辺が一番混み合っていた感じだ。

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山頂着は13:30。あっさりと書いたがここまでで5時間かかっている。標準コースタイムが4時間半。子供の足に合わせて休憩しながらだから、まあ上出来といっていいだろう。

いつの間にか雲も消え、山頂に着いた頃には晴れと言っていい天気になった。

眺めのいい場所に腰を下ろして昼休みだ。

 

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 箸を持ってこなかったので途中で拾い集めた木の枝で手作り。前に箸を忘れた時にやったのを子供が覚えていてリクエストされた。こういうのがウケるとなるとお父さんは俄然はりきってしまうね。

 

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山頂からの眺望。表尾根の向こうに見えるのは大山。手前三の塔から尾根の向こうの市街地、その先は相模湾が広がる。夜景なんかもきっといい感じなのだろう。

 

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山頂はさすがにそれなりの人出がある。あまり人様にカメラを向けるわけにもいかないのでなるべく避けて写真は撮っているのだが。

去年泊まりそびれた尊仏山荘はこぢんまりとした建物だがきれいでいい感じだ。そのうち一泊お願いしたいところだ。

小一時間ほど休憩し、帰途へつく。

 

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前回の登山では大倉尾根の写真はほとんど撮れなかったので今回はきっちり撮りながら下山する。

 

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金冷しから先は、天神尾根への分岐のあたりまで見晴らしのいい開けたザレ場が続く。木道や階段がきっちり整備されているので危険な箇所もない。

 

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長い階段の下りが去年は辛かった。今回はいたって普通に通過。思っていたよりも平坦な道も多い印象を受けた。辛かった記憶が実際以上にきつい道として記憶に刻んでいたのかもしれない。

とても快適で気分の良い尾根道である。

 

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それにしても。この帰り道の写真を見て皆さん何かお気づきにならないだろうか?

勿体ぶってもしょうもないので答えを言うと…

今回の下山時の写真、道中で家族を撮るアングルが正面からのものばかりなのである。

そう、去年はヨメとムスメの背中に追いすがるばかりだったお父さん、今年は二人の前を歩いて正面から写真が取れるという、タフな脚を持つ山男へと変貌を遂げていたのであるっ!

 

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別にこのアングル、最後にへばって後ろを歩いていたわけではない。後ろを歩くことだって時にはある。と、一々断りを入れずにいられないあたりがちょっとナイーブなところ。

 

というわけで下山。ビジターセンターに着いたのは17:30だから休憩も含めて正味9時間の山行。そう考えるとやはりなかなかのボリュームだ。だが、去年と比べればダメージは極めて少ない。ヨメやムスメを余裕を持ってリードする感じで歩けたと思う。

まあ日頃特に登山など意識していない女子供を相手に威張ってもしょうがないが、少なくとも去年のおれよりも強化されたのは紛れもない事実だろう。

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 人間鍛えればおっさんになっても成長するのだという、一年越しの努力の足跡を見届けていただければ幸いである。以上。

 

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◼︎◼︎去年の丹沢は鍋割山

 

yoshixim55.hatenablog.com

 

 ◼︎◼︎丹沢はいろんなルートで攻められそうだから地図見てるだけで楽しい♪

山と高原地図 丹沢 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 丹沢 2016 (登山地図 | マップル)