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おれの山、おれの道

生半可なおっさんが主観的に山登りと人生を語るブログ

其の八 嵐山渓谷〜大平山 2014/9/14

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前回、大岳山への山行で帰りの時間が大幅に遅れてしまい家族(ヨメ)から顰蹙(ひんしゅく)を買ったおれは、ここらでひとつ登山の素晴らしさというやつを大いにアピールするなりして、家族から理解を得ておくことが肝要であるという結論に至ったのだった。

家庭を顧みない(そんなつもりはないのだか)おれの一人遊びには厳しいヨメも、幸いなことに家族での山登りということについてはまんざらでもないようで、子供を連れての登山などは教育上もなかなかよろしいことと評価しているようである。

 

そこで今度は下のムスメも歩けるような山へ出かけようと長瀞宝登山あたりを目ざし、とある天気の良い休日に関越道に乗ったのだが…

事故だか何だか忘れたが、東松山あたりからかなり道路が詰まっているようで、ならば下道で行こうと高速を降り、しばらく走っているところで「嵐山渓谷」の標識が目に留まると、さしたる理由もないままおれはそっちへ向かってハンドルを切ったのだった。

強いてその理由を述べるならば、「太陽が眩しかったから」とか、そんなところである。

 

というか、実際のところは張り切りお父さんが一生懸命山に誘っても家族の方はいまいち煮え切らない感じで、半ば強引に連れ出してみたものの思いのほか時間も遅れて挙句渋滞にはまり、このまま長瀞まで下道を行くことにちょっと無理を感じて半ばやさぐれ気味に予定を変更したのだった。

 

そんな次第で唐突に嵐山渓谷へ。

嵐山渓谷は京都の嵐山(あらしやま)に似ていることからその名前を冠された埼玉の景勝地で、「らんざんけいこく」と読む。

そこから発して町の名前まで嵐山町と名乗るくらいなのだからさぞかし綺麗な渓谷なのだろうと思いつつも、今まで足を運ぶ機会がなかった名勝だ。

まだ残暑も厳しい時期だし、渓谷の水と戯れながら散策するのもよかろう。

 

だが実のところ嵐山渓谷で最も人を集めているのは風光明媚な渓谷ではなく河原にあるバーベキュー場のようである。どうやらこの日も大盛況らしく、駐車場の手前では十数台ほどの車が列をなし、警備員がテンパり気味に苛立つ車たちを誘導している。

並ぶこと数分、またしても駐車場待ちかとうんざりしかけたところで急に車が流れ出し、程なく行列は解消された。どうやら臨時駐車場を開けるのに手間取っていたようだった。

 

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車を停め、とりあえずバーベキュー場の管理棟っぽい建物へ。何か情報はないかと見てみると周辺地図の描かれた看板が目に止まった。

渓谷の周りには小さいながらもいくつか山のようなものが見受けられる。そして看板によると川の向こうの大平山というのに登れそうな感じである。

 

といった流れで嵐山渓谷の大平山が今日の家族登山の舞台と決まったわけだ。

管理棟の売店でおにぎりと唐揚げなんぞを購入し、賑わう河原を離れて逆の方へと歩き出す。

川沿いをしばらく離れ、裏から回って槻川に出て、冠水橋経由で渓谷を眺めつつそのまま大平山に登るコースを行く。

 

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駐車場から舗道をしばらく歩く。道端に曼珠沙華。まだ残暑は厳しい感じだが、所々に夏の終わりの空気を感じる。

 

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向こうに見えるのが大平山。標高は179m。子供達には里山の風景も新鮮に映るようで、落ちている木の実を拾ったり花があれば摘んでみたりと、何度も足を止めながらのんびりと進んでいく。

 

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しばし林道を歩いて渓谷の核心部へ。

 

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冠水橋のたもとで暫し水と戯れる。カヤックでも浮かべてのんびり下ってみたら気持ち良さそうな穏やかな流れの渓谷だ。

 

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冠水橋というくらいだから、雨でも降ればこの穏やかな川も随分増水するのだろう。ここを渡ったところで山への道が分かれる。

 

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蒸し暑い、何の変哲もないトレイル。だが、これまで山に行くときにはお留守番をさせられていた下のムスメは張り切って楽しそうに登っていく。

 

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 10分ちょっとの登りで、山頂手前の東屋に出る。ここでさっき買ったおにぎりと唐揚げで昼食。

山頂付近は蚊が多く、あまりのんびりする気にはなれなかった。

 

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東屋から少し足を伸ばせば山頂に到着だ。

 

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あまり展望はないが、木々の間から嵐山の町が見えた。

 

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山頂からは階段をまっすぐ下り、程なく春日神社に到着。これにて登山終了だ。

昼食も入れて、正味4〜50分程度の山歩き… 

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振り返ってみると、それなりに山らしい佇まいの大平山。河原は水深も浅く、子供を遊ばせるのには良さそうだ。

 

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お散歩登山のあとは風呂に入ってのんびり過ごし、締めにはコーヒー牛乳。

なかなか良い一日って感じである。ビールでも飲めればさらに良い。

 

歩いてみて、正直なところ「登山」と呼んでいいのか迷うところは大いにあったが、一応「山」と名のつくものを登ったのだからこれも登山なのだろう。それに3歳をちょっと過ぎたチビ助が自分の足で最後まで歩き切ったことは、おれにとっては驚きと感動を伴う出来事であったのだ。

「おまえ、一人で全部登るなんてすげーじゃん♪」と褒めると、チビ助もまんざらではないようで、「またお山に登ろうね♡」などとカワイイことを言うのである。

 

それを側から見ているヨメにこれ見よがしにアピールすることを忘れてはならない。

「ほら見たか!このムスメの成長を!登山って本当に素晴らしいよな‼︎」とばかりに感じ入ってみせる。すべては明るい未来につながっていることなのだ。

そして家族の間に山登りへの好意的な空気が浸透していけば、今回の山行におけるおれの目的は、ひとまず達せられたことになるわけだ。

 

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