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おれの山、おれの道

生半可なおっさんが主観的に山登りと人生を語るブログ

其の二十一 川苔山 2015/5/12

山行記録

f:id:yoshixim:20160514122500j:plain丹沢リベンジを果たし、またひとつ大人の階段を登った山のおっさん。

今回は初めての、友人を伴っての山行だ。

ここまでおれの登山は基本単独、時々家族を連れてという感じで「山の仲間」といった存在とは無縁だった。

もともと誰かに誘われたわけでなく、己の内なる衝動から始まった登山遍歴のため、当初おれの周囲に山に登る知人はいなかったのである。

 登山の楽しみを知ってから、腐れ縁の友人などを誘ってみたこともあるのだが、おれ自身が己に鞭打って体力的にきついことをするということに縁のない人間だったため、同じような体質の友人どもが食いついてくるはずもない。

 

いずれそんな連中も引きずり込んでみたいと思っているが、何だかんだ一人で行動する習性が染み付いているおれとしては、登山についても「一人でやればいい」ということに思い至ったからこそハマっていった面もあるわけで、同行する仲間の必要性をあまり感じていなかったのも事実…
まあ要するにそのへんをあまり意識してはいなかったのだ。

 

しかしながら登山というのはそもそも集団での行動が基本で、単独行というのは特殊な形態なのかもしれない。先人たちは厳しい自然環境にパーティを組んで挑み、未踏の山に数多の登山ルートを刻んできた。そうやって作られてきた環境の恩恵に与かって、はじめて素人が一人で山を歩けているに過ぎないわけだ。

 

まあそんな屁理屈は抜きに、単純に仲間と行くから楽しいという人もあるだろう。気のおけない仲間たちと苦楽を共にし、絶景を共有し、持ち寄った飯を食らう。仲間と楽しむことがそもそもの動機になることもあるだろうし、そういう人にしてみれば一人で行って何が楽しいのだろう、と感じる向きもあるかもしれない。

 

ただ、おれの場合は基本一人でできるということが大きいというだけのこと。

おれは一人での行動が好きなのである。仲間ありきの団体行動というのはそもそも向いておらず、人と付き合うにしても、一人で歩く者同士の「個」を前提としたつながりがしっくりくる。

そのへんについては個人の資質、価値観によるものだしどちらがいいというものではないと思うが、おれはそうなんだから仕方ない。

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奥多摩駅からバスで川乗橋まで15分。そこから5kmほど林道を歩き登山道に入ったらちょっと下って百尋の滝。そこから一気に登って山頂へ。下りは鳩ノ巣駅方面へ尾根道を下る。歩行距離16.25km、標高差は山頂と鳩ノ巣駅でちょうど1000mほど。

 

それに、誰かと行くにしてもいいおっさんが足を引っ張るわけにもいかないので、人を誘うにしてもやはり自分のことくらい自分でできるようになってから、という思いもあった。

 

さらに、おれの場合見た目に難があるようで、何をやってもそれなりに経験があるように見えてしまう傾向があるらしい。(単なる見掛け倒しで迷惑な話だが)山にしてもぱっと見でベテラン扱いされる感じで、そんなおれが素人丸出しで人について行くのもなんだかな…というような自意識の葛藤なんかもあったりして、とりあえずある程度のところまでは自力でできるようになっておきたかったのである。

 

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で、山のおっさんとして一皮剥けたこのタイミングで、前々から山に行きたいという話の出ていた友人2名に声を掛けたらたまたまスケジュールが合ったという次第だ。

 

で、目指すのは奥多摩方面の川海苔山。

同行するのは遊びでやってるコピーバンドのメンバー大ちゃんとSNSを通じてうん十年越しでつながった同窓生のM嬢だ!

M嬢という表記がなんとなく卑猥であるが、イニシャルなのでご勘弁を。。

 

乗り逃したらおしまいのバスの時間に合わせて朝8時過ぎにJR青梅線奥多摩駅に集合。バスに揺られること15分、川乗橋バス停からのスタートだ。

 

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最初は暫く林道歩き。舗装道路で車も普通に通れる感じの道だが、通行が規制されているので車は基本入れない。おかげで車には出会わなかったが、緑色の丸っこいゴルフボール大の排泄物には出会った。一体どんな動物のものなのか…謎だ。

 

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林道を小一時間歩いて登山道に入る。登山道の一部が橋の老朽化等のため通行止めとのことで、通常より林道歩きが長くなった。

沢伝いの道は苔むし感がいい感じで、水もキレイだ。次はぜひ歩けなかった部分を歩いてみたい。

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林道から登山道にはいったら、まずはいきなり下り坂。最初のチェックポイントは百尋の滝。

落差30mの滝だけに、直下から見上げるとなかなかの迫力だ。

 

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登山道に入れば山頂まではあまり距離はない… はずなのだが、意外と歩く感じだった。足毛岩分岐というところで勘違いして別の道に入ったようで、途中道を見失ったりと不可解な状況に陥る。

この場では一応おれが一番の経験者なので不安を与えないよう取り繕いながら、結局予定とは逆の方向から山頂を目指した。

 

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道を間違えたせいで一度さらに下ってからの登りとなり、なかなかきつくて急な登り道となった。山のおっさん的には痛恨のミスリード。それでも皆文句も言わず頑張って登ってくれた。

尾根筋の木々が防火上の措置とかで伐採されているので、道が広くて開放感がある。

山頂付近でこの数ヶ月前に熊に人が襲われる事故があったらしい。鈴をリンリン鳴らしながら歩く。

 

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川苔山と書いているが山頂標識は「川乗山」とある。その近くにあった周辺案内図は「川苔山」。

その辺の事情を便利なネットで調べてみると。。

正式には「川山」と書き、昭文社の「山と高原地図」にはこう書かれている。由来はこの山の登山コースの一つ、川苔谷である。その沢では川苔(淡水産で食用の緑藻)が採れるため川苔谷と呼ばれ、その源頭の山であるので「川苔山」と呼ばれるようになったという説が有力である。

山頂の標識や道中の案内標識には「川山」「川谷」と表記されていることもあるが、これはかつて国土地理院の地形図でそのように誤記されていたことによる。この誤記は平成8年発行の1/2.5万地形図より「川山」「川谷」と正式に修正された…

とのこと。(wikipediaより)

 

山頂ではお楽しみのカップラーメン大会を開催し、登りで疲れた足を休めたところで下山開始だ。

 

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下りはしばし山腹を下った後、尾根伝いに鳩ノ巣駅を目指す。天気は曇りがちで、雨が降り始める可能性もあったためあまりのんびりはしていられない。

が、登山未経験の大ちゃんが膝にきたらしく少しペースが落ちてきた。

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山頂から鳩ノ巣駅まで1000m程の高低差を6km程の距離を歩いて降りる感じ。

事前に得た情報によると下りの尾根は急坂が続き、距離も意外と長く景色は単調で全体的にきつい感じとのこと。ただ実際に歩いてみた感じでは単調ともきついともさほど感じず、快適な下山ルートという印象だった。

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だが登山初心者の大ちゃんにとってはそうでもなかったようだ。膝がかなりきているようで、明らかに庇いながらの歩行になっている。まさにおれの登山デビューと同じような状態だ。

どんな状況かということは誰よりもよくわかるおれだが、ここは自分で歩くしかないのだということも身にしみてわかっている。とにかく自分のペースで歩くように伝え、ストックを2本持たせて時々後ろを気にしつつ先を歩いた。

なんとなく自分の時と重ねて見てしまい、そこからの成長ぶりに慢心しそうになるが、おれ自身も初心者に毛が生えた程度のレベルであることを忘れてはいけない。初心忘るべからずだ。

M嬢は登山経験はあまりないようだが、普段からジムで鍛えているらしく、終始安定した感じで余裕を持って歩いていた。

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予定よりも時間はかかったが、16時半過ぎに全員無事下山。 鳩ノ巣の集落を抜けて駅へと向かう。

 

実は今回の川苔山は台風が目前に迫るという悪タイミングでの山行だったのだが、最後まで雨にも風にもやられずに歩ききることができた。

もちろん天気予報はギリギリまでチェックして山行を決めた次第だが、結果的に曇りがちの天気が新緑や苔むした渓谷の風情にはむしろ丁度いい感じで、予想外のハードコースを歩き切るにも涼しい空気がありがたかった。

 

ちなみにおれの登山バイブルとなっているガイドブックによるとこのコースの歩行距離は12.5kmのはずなのだが、実際に歩いたときのGPSの記録だと16.25Kmとなっている。何か手違いがあったのか、誤植によるものなのか定かではないが、本に書かれた情報だからって鵜呑みにしてはいけないのだなと再認識させられた。

要するに初心者の大ちゃんに辛い思いをさせてしまったのはおれのせいではないのだということが言いたいのである。

 

登山デビューのきつい経験が良い思い出となってくれることを祈る次第。

友よ、また行こうぜ!

以上。

 

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◼︎このガイドブックによると。。

決定版 関東の名山ベスト100 (大人の遠足BOOK)

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◼︎2016年版は大幅改訂されてていいらしいすね♪

山と高原地図 奥多摩 2016 (登山地図 | マップル)

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◼︎奥多摩で痛い思いをした御岳山・大岳山

 

◼︎痛恨の登山デビューの鍋割山