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おれの山、おれの道

生半可なおっさんが主観的に山登りと人生を語るブログ

其の二十五 日光白根山 2015/7/7

山行記録 百名山

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梅雨の間は天気のおかげで予定していた山行を中止にするといったことが起こりがちだ。まあおれの場合は基本的に晴れた日に出かければいいやという感じでやっているので、天気が悪ければ中止にすればいいだけの話なのだが(おかげでせっかく買った雨具もほとんど出番がない)、スケジュールをやりくりして仲間と出かけるとなるとその辺の事情は変わってくる。

多少の天気の崩れくらいなら目をつむり、強引に出かけてしまいたくなるのが人情というものだ。

 

時々山での遭難のニュースなどで、なんでこんな日に出かけたのか、というような悪天候の中での事故の話を見聞きするが、貴重な時間をやりくりしてせっかく作った仲間と出かける機会となれば、それをふいにしたくないという気持ちから無理をしてしまうといったこともあるのだろう。

 

そう考えるとおれの登山環境は非常に恵まれていると言える。

仕事は土日も祝日も関係なく、休みもまた然り。土日が休みになれば家族と過ごすことができるし、平日だったら比較的自由な時間が得られる。

それに仕事用の車が使えるので(自営業なので自己所有)、普段家の車を使うヨメにも気兼ね無く子供の送迎まで任せて平日に山に出かけることも可能なのである(まあ色々気を使う部分もあるのだが)。よくよく考えると山登りにはかなり恵まれた環境だ。

そんな事情で気ままにできるからこそ、ものぐさなおれにも山登りが続けられているのかもと思わんでもない。

 

だがそれらのアドバンテージは一人で出かける上でのこと。

友人達を伴ってのこととなると、やはり色々と考えなければならないことが出てくる。

登る山のレベルや出かける足のこと、スケジュールのこと、天気のこと。。

で、そういったことを踏まえて導き出された今回の最適解が日光白根山というわけなのだった。

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ロープウェイで標高2000mまで一気に上がり、そこからまっすぐ山頂方面へ。最後は左に回り込みつつ山頂着。下山は弥陀ヶ池方面へ下り、七色平、六地蔵を経てロープウェイ駅に戻る。移動距離7.7km、山頂の標高は2578m。

 

以前共に川苔山へ行った友人達を誘って企画した今回の山行。1ヶ月前から予定を決めて当初は別の方面へ行く予定だった。

おれが狙っていたのは大弛峠からの国師ヶ岳と金峰山。お得意のガイドブックに紹介されたコースで、車で登れる国内最高所である大弛峠から高低差の少ない比較的楽な行程で高山テイストを存分に味わうことができるという。

で、ぜひ行ってみたいと思うと同時に、そこに行くのであれば登山初心者の友人達を連れて行って山の素晴らしさを見せつけてやるのも一興だろうと思い立ったというわけだ。

何となく人を案内してみたいような、そういうにわかガイド的な欲求が山登りをしていると芽生えてくるものである。

 

しかし前日の段階で山梨方面の天気は雨の予報。せっかく出かけても展望のないガスの中の山歩きになってしまいそうな情勢だ。

が、実のところそれは想定内。そんなこともあろうかと対抗馬としてにわかガイドが用意していた山、それが日光白根山なのである。

こっちの方面は、曇り時々晴れくらいの予報になっている。ここで場所に固執してガスの中の苦行になるよりは、関東以北の最高峰でありながらロープウェイで登って2000mからスタートできる日光白根山で高山歩きをお楽しみいただこうと、おれは関越道を北へと転進する決断を下したのだった。

 

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関越道側からのアプローチは沼田ICを下りて国道120号線を40km程。丸沼高原のロープエウィ乗場に到着したのは午前9時少し前。ロープウェイはもう動いている時間だ。始発が8:00とのこと。15分ほどで山頂駅に到着する。

トイレも食堂も足湯も完備された登山者には夢のような登山口。ここからすでに向かうべき山頂が見える。日光白根山はまるでガキのころ落書き帳に描いたデフォルメされた富士山のような山容をさらしている。

 

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二荒山神社を超えて、最初はよく整備された登山者以外も歩ける感じの散策路を進む。山頂までの道のりの半分くらい、30分ほど平坦な道が続いた後、山頂に向けての急登が始まる。

 

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 平坦な道が長い分、登りはなかなか急だ。独立峰の斜面はただひたすら登りが続く。微妙な天気のおかげで涼しく快適に登ることができた。

 

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道の途中に、名もなき小さな花がひっそりと咲いていた。たぶん名前はあるのだろう。おれが知らないだけなのだろう。

 

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やがて森林限界を超え、山頂までの道のりが目の前に開ける。写真では分かりづらいが、山頂に向けて団体さんが行列となって続いている。高校生が遠足で登るらしい。

 

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 曇ってはいるがガスってはいないので、周りの景色が一望できる。森林限界を超えたあとは比較的平坦な道のりで、時々岩場を乗り越えながら一気に山頂まで進んでいく。

 

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登りきった山頂付近は風が強く、休憩モードに入ると体感温度が急激に下がる。

岩の影で風を避けながらお湯を沸かしカップラーメンで昼食。高校生の団体は100人くらいはいる感じで、山頂手前の広めの場所に展開し、数名ずつに別れて順番に山頂まで往復していた。一連の山頂参りが収まるのを待って、最後の詰めを登りきった。

12:00山頂着。

 

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巨大なむき出しの岩がゴロゴロ転がっている山頂を、思い思いにしばし堪能。岩の上、意外と怖かったんだけどM嬢は余裕。

 

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広い山頂は360度遮るものもなく、周囲には五色沼、弥陀ヶ池、さらにカルデラ湖が幾つか望める。男体山の向こうに見えるのは中禅寺湖。岩の出っ張りの向こうに見えるのはスタート地点のロープウェイ山頂駅周辺広場。

 

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少しばかり険しい岩場を超え、下山はまず弥陀ヶ池の方へガレ場を下っていく。

 

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弥陀ヶ池から先はなだらかな下り道。座禅山、七色平分岐と超えて爽やかな空気の中を一時間ほど歩く。

 

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六地蔵。地蔵は古いのだろうが建屋は最近建てられたもののようだ。看板によると以下のような由緒がある。

 地蔵菩薩が六道(六つの冥界…地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天)を輪廻転生する衆生の苦患を救済する思想から六つの分身を考え六地蔵信仰が広まった。

持地地蔵(両手で念珠を持つ)、陀羅尼地蔵(右手で施無畏印、左手に引摂印)、宝性地蔵(合掌)、鶏亀地蔵(右手鍚杖、左手如意珠)、法性地蔵(両手で柄香炉を持つ)、法印地蔵(両手で幢幡を持つ)

山岳修験では六根清浄、つまり眼、耳、鼻、舌、身、意の六根を清浄にすれば自ずと真実の世界が現れてくることになるという考えのもとに、ここに六地蔵と六根清浄をかけているものと思われます。いずれにしても六地蔵建立などからして白根山の信仰の深さが示されています。

 

仏教用語は漢字が難しくて入力が面倒いっす。。 

 

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六地蔵を後にしてしばらく行くと西側が開けた展望スポットに出る。冬にはスキー場になるのだろう。上がってくる風が心地いい。

最後はしばし緩い登りが続く。疲れた足にはなかなかきつかった。二荒山神社で今日一日の無事を感謝し、スタート地点に戻ったのが15:00頃。

 

と、そんな感じの日光白根山

全体を通じてすごく快適な山行だった。歩きやすい道、良い景色。森の雰囲気も良いし、山頂の荒々しい岩場で高山の雰囲気を味わうこともできた。設備もロープウェイ駅周辺には至れり尽くせり備わっていてその感じもなかなか小洒落てて悪くない。

だが、あまりにも出来が良すぎるせいか、いまひとつ登山体験としての印象は薄い感じだった。まあ友人達と歩いていたので山登り以外の部分の印象のほうが強く残ってしまったのかもしれない。

日光白根山は一人で山と向き合いに行く場所というよりも、普段あまり登山をしていない人に山の良さを味わってもらうのに向いた山だと思う。そういう意味では今回の山行は読み通りの最適解のチョイスであったと言えるだろう。同行した友人たちがその辺を満喫してくれたならおれとしては本望だ。

 

たまには誰かの為にあれこれ計画を立てるのも楽しいものである。以上。

 

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◼︎今回参考にした本

 

◼︎同メンバーで行った山 

yoshixim55.hatenablog.com