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おれの山、おれの道

生半可なおっさんが主観的に山登りと人生を語るブログ

其の伍 棒ノ嶺 2014/5/29

山行記録 秩父・奥武蔵

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膝サポーターと2度の山行による鍛錬の成果を試すべく次の山行のステージとして選ばれたのは、奥武蔵と奥多摩の境に位置する棒ノ嶺。

名栗湖から遡行する白谷沢のゴルジュが目を引くコースで、その景観を最初に見たときには「近場にもこんな風情の山があるのか」と衝撃を受けた。

この頃買った新しい山の本で眺めては、ぜひ行ってみたいと思いを募らせていた山である。

 

「棒ノ嶺」と表記したが、この山はそう呼ばれる場合と「棒ノ折山」と呼ばれる場合があり、おれの手元の本には「棒ノ嶺(棒ノ折山)」と表記されている。埼玉側からだと棒ノ嶺、東京側からだと棒ノ折山と呼ばれることが多いようだ。実際に奥多摩から高水三山経由で行くと道標には「棒ノ折山」とあり、埼玉側からだと「棒ノ嶺」となっている。

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埼玉側からと東京側からの道標。それぞれ「棒ノ嶺」と「棒ノ折山」の表記になっている。

 

その辺のことを確認しようとネットで調べてみると、棒ノ折山のほうが正式な名前であるとの記載が多いようだ。しかし山頂の標識には棒ノ嶺とあるし、おれは埼玉県民であり基本的に埼玉側から登るので、おれにとってこの山は棒ノ嶺ということにしておこうと思う。

 

コースは今までより短めで、地図上の距離は8kmほど。沢を遡行した後に斜面を登り尾根を歩いて山頂、途中まで同じ道を戻り、途中の分岐から尾根伝いに降りてくる感じだ。サポーターも準備してきたことだし、今度こそは余裕を持って歩いてきたいところだ。

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麓の温泉施設、「さわらびの湯」の登山者向け駐車場に車を停めて、今日も10時過ぎに出発。

 

しばらく車道を登っていくと名栗湖。湖を堰き止めている有間ダムを渡り、湖岸を回りこんでいくと登山口に到着する。ここまで25分のコースタイム

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ザックを背負った年配の方が歩いていたので挨拶がてら声を掛けると、関西の方から来ているそうで、数日の日程の中であちこちの山を歩いているという。昨日は赤城山を登って来たそうだ。

写真を撮りながらゆっくり行くそうなので、登山口に入ったところで先に歩き出す。

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しばらくの間、沢沿いの歩きやすい登山道を緩やかに登る。

マイナスイオンを浴びながら、沢の流れに沿って、小さな滝などを眺めつつ進んで行く。徐々に足元に岩が目立つようになり、やがて今回の目当てでもあるゴルジュ地帯に突入。

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苔むした沢沿いの風情や滝など期待通りの雰囲気のある景観だ。

巨大な岩を抉ったような峡谷を、沢を渡りかえしながら鎖も使って登っていく。

少々険しい岩登りのように見えるところもあるが、実際歩いてみると危険な箇所は特になく、楽しみながら気分良く通過することができた。

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峡谷に別れを告げ、階段状の道を少し登ると舗装された林道に出る。東屋などが設置された休憩スポットがあるが、ここは脚を止めることなく先へ。マムシに注意しながら少しずつ急坂になってくる赤土の道を登り、周囲の土が崩れて障害物でしかなくなった階段を登り、岩茸石、ゴンジリ峠と二つの分岐を過ぎ、黙々と歩くこと30分ちょっとで山頂に着いた。 

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広々とした山頂には東屋とテーブル席が設置されており、ベンチが幾つか並んでいる。

テーブル席が空いていたのでそこに荷物を投げ出し、しばし景色を眺めつつ開放感に浸る。開けた北面からは埼玉側、奥武蔵の山々が一望できる。 

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武甲山、大持山、武川岳、伊豆ケ岳など奥武蔵の入り口から秩父までが一望の絶景

 

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カップヌードルのカレー味とおにぎり一個、食後にはコーヒーと豪勢な昼飯をいただき、1時頃に下山開始だ。

下りは同じ道を岩茸石まで戻ったところで巨岩の脇を抜け、これまでの道と別れ滝ノ平尾根に出る。

そしてその先はひたすらに続く長く単調な尾根道となる。

ここまで距離にして4~5Kmほど、高低差は7~800m程度は移動した感じだが、前回、前々回よりは距離も短く、登り下りもさほどきつくない。

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サポーターの効果もあって左膝の状態も良好。あとは一気に尾根を下ってしまえばいいだけだ。

と、調子よく歩いていたのも束の間、下り始めて程なくした頃、またしても由々しき事態が発生した。

 

サポーターをしていない右膝が痛み始めたのだ。

今までは左足は痛んでもそれをカバーするために酷使されているはずの右足が痛むことはなかった。

よっぽと自分の右足は強いのだろうと高を括っていたが、サポーターに保護された左足とのバランスが崩れたためなのだろうか?

しばらくは「気のせいだろう」と気を紛らして進んでいったが、やがてそれが無視できない現実だということを受け入れるしかない感じになってきた。

ある意味「バンテリンの威力、恐るべし」 ではあるが…

 

で、結局サポーターを反対につけて歩いてみたのだが、そしたら今度は左足が、といった感じで下り切る頃には両膝が程よくやられた感じになってしまった。

両手にトレッキングポールを握りしめ、下山後に駐車場に戻るために歩いた50mほどの舗装道路の登りがやけにキツかったのを記憶している。

 

そんな次第で下りで時間をロスしたのと、脚を引きずってこれ以上歩きたくない感じで、当初楽しみにしていた温泉もなんとなく入る気にならず。公衆トイレの水道で頭から水をかぶって汗を洗い流しただけで早々に帰途に着いたのだった。

 

 

◼︎後日…

棒ノ嶺が気に入ったので、ひと月ほど経ったの7月の初旬に家族を連れてリピートしてみた。

「奥さん、いい山ありまっせ」と鍋割山以来あまり登山に関心を示さなくなったヨメを連れ出したのである。

子供も連れての山行なので当然ならがら休日に限られるわけだが、行ってみると平日とは比べ物にならない人出があって驚いた。

上の動画はその時に白孔雀の滝の上から撮ったもの。人が行列をなして歩いているのがわかる。

こんな場所にも平日に行けば時々人と出会うくらいでほとんど独り占めのように歩けるのだからありがたい話である。

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帰りに寄った「さわらびの湯」もえらい混雑で、洗い場には行列ができていた。

膝の方は少しずつ成果が出てきているようで、この時は大したダメージもなく歩き切ることができた。

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さわらびの湯もバス停付近も結構な人出だ。平日には閑散としていたが、意外と人が集まる様子を見るに、埼玉も捨てたもんじゃないなと、なんとなく安心する…

 

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