おれの山、おれの道

生半可なおっさんが主観的に山登りと人生を語るブログ

其の三十五 榛名富士(伊香保温泉〜榛名神社) 2016/3/13

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2016年一発目の登山は雪の榛名富士。

と言いたいところだが正直これを登山と言っていいものか。。

と言うのも山頂手前までロープウェイで登り、そこから100mほど歩いて山頂の祠にお参りしただけなのである。

ちなみに登山口となる榛名湖から榛名富士の標高差は300mちょい。

歩いたところで50分という軽いコースを登ることすらしていないのだ。

そんなのを山行記録としてブログに乗っけてどうするんだと思わないでもないのだが。

 

しかし、山と名のつく大地の出っ張りの頂上を踏んだのだから登山と言えば登山だろう。

ヘリコプターを使う登山まであるこのご時世。ロープウェイを使うなどざらである。

ロープウェイを降りてから1000m登って山頂を踏むのが登山なら、100m歩いて山頂を踏むのを登山といって何が悪い??

 

などと開き直りたくなる程に、2016年は年明けから山に行けない状況が続いていたのである。

そのなかで兎に角も山の頂に立ちたいという気持ちがあったからこそ温泉旅行に絡めて強引に榛名山まで脚を伸ばしたのである。

そういう意味では気持ち的には立派な登山なのだ。

 

と、まあそこまで居直るほどのことでもないのだが。

ちょっといじけて拗ねてみたくなる程に山に行けない日々だったのである。

年始からぼちぼちと用事が重なり、やっと空いた休みには雪が降り、その後子供らがインフルエンザ、おたふく風邪と一週置きに順繰りに感染し、休日は家で子供の相手。挙句の果てにおれ自身がおたふく風邪に感染する始末。

 

そんな感じで1月、2月と過ぎていき、外に出られない休日には暇に任せてこのブログを書いてみたりとしているうちに気がつけば3月。

感染症の猛威をなんとかやり過ごしたところで「温泉行きたい」というヨメの一声に乗っかる形で、群馬県榛名山の麓、伊香保温泉へと出かけたのだった。

そうなればここはひとつ、近場の山に足を伸ばさない手はなかろう。。

 ◼︎伊香保温泉

本来は温泉目的の家族旅行である。伊香保の街を歩いたり、宿でゆっくり温泉に浸かったり、一日目はそんな感じでのんびりと過ごした。

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表の石段温泉街のイメージが強いけど裏に入った寂れた風情も悪くない。というかおれ的にはこっちの散策の方が楽しい。

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石段温泉街。もっと人出があった印象だけど、人にカメラを向けないように気を使って撮ってると閑散とした風情になる。

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上州伊香保温泉全景。山の斜面に沿って作られた感じがわかる。そういえば上のムスメが臨月の頃、ヨメを連れて来てここの山の上の方の露天風呂に日帰りで入ったことがあった。バイク2ケツで高速走ったりもしたな。妊娠中に。今考えると恐ろしい。。

 

伊香保温泉でたっぷり骨休めしたら、その後は当然、榛名山でトレッキングでしょ?

というおれの誘導を、しかしこのところ疑いの色を強めてきたヨメが遮る。

「トレッキング?冗談じゃないわ、温泉でのんびりするために来たのに!」

思いのほか頑ななヨメの拒絶。ゴリ押ししたら元も子もない感じだ。

 

「いやいや、トレッキングなんて言ってもそんな大それたものじゃなくて。ちょっとだけ山の気分が味わえればいいからさ。なんなら榛名富士っていう小さい山に登って、榛名湖を見渡すだけでもいいよ。ロープウェイもあるから、もし辛そうだったらそれでもいいし。ただそんなに大したコースじゃないから歩けたら下から歩いてみてもいいかな、ってくらいで。それに榛名山の向こうには今年のパワースポットってこの前テレビで出てた榛名神社もあるんだぜ。ほら、テレビで見て行ってみたいって言ってただろ? そこに行くついでにちょっと寄るくらいのもんだよ」

 

禁断症状に苛まれる中毒患者のごとき詭弁を弄し、なんとかヨメをなだめすかす。最初は榛名山でスノートレッキングなどと目論んでいたのだがとても乗ってくる感じじゃないので、諸々妥協してなんとか榛名富士まで漕ぎ着けた次第である。

 

榛名山は榛名湖周辺の外輪山の総称で、その名を冠した頂きは無い。最高峰は掃部ヶ岳で標高は1449m。他に烏帽子岳、相馬山、氷室山、天目山といった1200〜1400m台の標高を持つ山々を繋いで歩くコースがいくつかあるが、出発点となる榛名湖自体が標高1084mになるためそれぞれの山はさほど大きい感じでもなく、山歩きとしては小ぢんまりとした印象である。

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その中の一つである榛名富士はその名の通り富士山のような円錐形の独立峰で、外輪山の連なりから離れた形でそれらの中心に、榛名湖を見下ろすように佇んでいる。その位置や湖畔に立っている様子からすると富士山よりも日光の男体山に似ているような感じもする。観光地としての扱い的には榛名山の象徴のような位置付けがされているが、登る山としてはあまり相手にされていない感がある。

 

単調で短い登山道をただ山頂に行くためにしばし歩く程度であり、その山頂にはロープウェイでも行けるのだから無理もない。

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スケール感でいうとのび太の街の裏山レベル。

神社や公園にある富士塚を大きくした程度と言ったらさすがに言い過ぎだろうが…

まあそんな程度の山だから多少雪があるくらいなら歩いて行けるだろうとなどと思いつつ榛名山まで来てみると、思いの外の雪景色である。

下界と山とではこんなにも違うものかと、ちょっと感動を覚える。

 

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で、やってきた榛名富士の登山口。30cmくらいは積もっているか? 雪を見て子供たちのテンションも上がってきている。

短い距離だしちょっと頑張って雪山デビューと洒落込めるのでは⁈

しかしそんなおれの浮かれた提案はヨメの一発却下で敢え無く撃沈となったのだった。。

 

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そんなわけでロープウェイで一気に山頂手前まで。あとは榛名富士山神社まで階段を登ってお参りに行くだけ。

 

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鳥居の先に展望台みたいなのがあったが展望はゼロ。雪で視界が悪く晴れていれば全体を見渡せるはずの榛名湖すら全く見えず。

 

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山頂でお参りを済ませて引き返す。良縁と安産にご利益があるとのことだが、うちにはもうどちらもあまり関係なさそうだ。ムスメたちのためといってもさすがに気が早いだろう。

山頂付近にはスノーシューをつけて登ってきた感じのハイカーもぼちぼち歩いていた。ロープウェイのりばへ引き帰す途中、登山道の方をちょっと見てみると、雪はなかなか深く、なんの装備も無い状態ではちょっと厳しい感じだった。

中途半端に登り始めなくてよかった。。

 

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山頂に着いてから雪が徐々に強くなってきて、下る頃には10m先も見えないくらいな感じになってきた。ホワイトアウト状態のなかをロープウェイで一気に下り、榛名富士への「登山」は終了したのであった。

こんなので榛名山に登ったとはさすがに言えないが、「榛名富士」には登ったということで、おれの登山歴に一ページを加えておくことにする。雪山ってのはこんななのか〜と、いい勉強をさせてもらったということで。

 

で、そのあとはヨメが行きたいと言っていた榛名神社。これをダシに榛名富士まで連れ出したわけだし一応行ってみないと罰でも当たりそうだしといった感じで足を伸ばしてみたのだが、思った以上にこの神社は良かった。パワースポットは伊達じゃない。

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1300年以上の歴史を持つという榛名神社。

観光擦れしたところが全くないとは言わないが、この手の場所としてはかなり擦れてない感じで、本物の歴史の重みを味わえる。

そそり立つ奇岩群の間を縫って続く長い参道をたどり奥の本社に着くまで、自然の生み出した景観や由緒ある建造物の迫力に見入りながら、テンション高めないい感じで参詣させていただいた。

 

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大鳥居を抜けると左右に宿坊が軒を連ねる道が100mほど続く。国指定の重要文化財でもある随神門から本殿までさらに700mほどの参道が続く。

 

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参道の途中に後付けの布袋さん。腹を撫でるとご利益があるようでそこだけがピッカピカになっていた。七福神の他のメンバーについても同じような像があったようだが写真に収まっているのはこれだけ。

 

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参道中程にある土産物屋と出べそみたいに飛び出た岩。右手の下には榛名湖に続く登山道が通り、それに沿って榛名川が流れる。

 

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奇岩、そして三重の塔。

 

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奇岩、そしてさらに古い建物。

 

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本殿へ。天気と雪の具合もあってなかなか幽玄な雰囲気の境内。そこにいるだけで魂が澄み渡り身が引き締まる感じだ。

 

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本殿とその裏手に立つのは「みすがた岩」。尖った岩峰の上に巨岩が乗っかっている。どうやって出来たのか、大昔の噴火で飛んできたのか、八百万の神のなせる技なのか…不思議だ。

 

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というわけで、伊香保温泉と榛名富士と榛名神社。それぞれがある意味山のようでありそうでもないようでありと中途半端な感じであるが、それらを巡った小さな旅ということで。一番インパクトがデカかったのはやはり榛名神社だったかな。

名神社についてはおれが取ってつけたような解説を入れるよりも以下のサイトで丁寧に解説されているので気になる人はこっちをチェック。

www.natsuzora.com

榛名山を歩くならこの神社のあたりから榛名湖方面へ登っていけるので、その登山道を絡めて行ってみるのも良さそうだ。

 

そんな感じで2016年の山行スタートである。

以上。

 

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 ◼︎群馬の山の山行記録

 


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