おれの山、おれの道

生半可なおっさんが主観的に山登りと人生を語るブログ

其の十六 ユガテ・越上山・顔振峠 2015/3/26

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花粉症歴20年以上のおれにとって、この時期の山行はなかなかにリスキーなものである。特に近場の低山となれば杉や檜の植林だらけなわけで、わざわざ花粉の坩堝(るつぼ)に飛び込んで行くようなものだ。

実際、重度の花粉症の人の中にはこの時期の山行は控えるという人もいるようだし、おれもその気持ちは十分わかる。下手に調子に乗って花粉にまみれようものなら、目はかゆいはくしゃみは止まらないわ、さらには完全に詰まった鼻から止めどなく鼻水が流れるわといった完膚なきまでのグロッキー状態に陥るはめになる。

 

かといって花粉の届かないような高みを目指そうにも、この時期だとまだ雪に閉ざされており、雪山などもってのほかのおれのごとき初心者はてんでお呼びでないのである。

 

しかもおれの行く手を阻むのは花粉だけにあらず。小学校と保育園に子供を通わせての平日休みとなると、それなりに家庭のことも考えなければならない。時には羽を伸ばさせてもらうことがあっても基本はそんなに好き勝手にはやれない定めの共稼ぎだ。

それでも山に行きたいとなれば一通り朝のお勤めを済ましてから夕方のお勤めまでの限られた時間の中でやるしかない。

 

となるとやはり近場の奥武蔵。ここのところおれホームグラウントになりつつあるこのあたりの低山地帯が便利なのだ。結局のところ花粉についてはできる限りの対策をした上で、あとは運命に身を委ねるしかないのである。

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この季節のお友達。点鼻点眼アレジオン。

 

そんな次第で今回は、前に歩いた日和田山コースから少し奥に入ったあたり、ユガテ・越上山(おがみやま)から顔振峠。駅にすると前のコースのゴール地点である東吾野駅から吾野駅までの一駅分を歩いてみる(まあ実際のところ、歩き出すまではどこまで行くかあまり決めていなかったのだが、時間と体力と相談しながら歩いたところそんな感じになった次第だ)。

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スタートの東吾野駅を10時半頃に出発。高麗川を渡る橋を越えたら国道299を右へ。すぐに左側に石段が見えてくるのでそれを登って吾那(あがな)神社へ。

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旅の安全を祈願したら、境内を横切って奥へ。

 

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本殿脇の小さな祠のその脇にユガテ方面への抜け道がある。神社裏から畑の中を抜ける感じで開けた急斜面をつづら折りに登っていく。ここからユガテまで、虎秀(こしゅう)という地域を見下ろすように続く稜線上に地元の方が整備したという登山道(飛脚道というらしい)が続いている。

 

そして花粉の坩堝に突入する前に、サングラス代わりに用意した花粉用メガネを装着!

と思ったら、いきなりパキッと真っ二つに。。

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この瞬間、抜けるような青空が不吉なものに見えて来た。

 

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杉(檜?)の林を抜けていくと、橋本山という小ピーク。

 

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奥武蔵の盟主、武甲山を望みつつ、しばらく歩くと。。

 

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ユガテに到着。テラスやトイレがあってのんびり過ごすのにもよさそうな場所だ。この時期だと見頃のものは無いようだが、ひまわり畑などもあって、時期によっていろいろと目を楽しませてくれそうな感じである。

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なかなか見事なしだれ桜だが花の時期にはまだ早い。ベンチのあたりにはネコが何匹か居着いているようだった。

 

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 エビガ坂・鎌北湖方面へは民家のすぐ脇を抜けていく。

 

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エビガ坂と言われるあたり。「エビガ」の由来について調べるも不明。近くにスカリ山というのもあるのだが、ユガデといい、独特のエキセントリックな地名が多い地域だ。

 

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この辺りから越上山手前まで、グリーンライン(林道)と並行する感じの登山道が続く。

 

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越上山までは軽く岩場を越えて行く。登りの途中あたり、東側が開けていて、徐々に低くなっていく丘陵の連なり(前に歩いた物見山とかの方面)と、その向こうの平野を望むことができる。

 

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越上山山頂には眺望なし。その代わりに啓蒙看板あり。曰く。

山を汚す登山者に熊もあきれて困(熊)ったと
空缶・ゴミ・良心は持ち帰ろうね

 いまひとつ、響いてこない。

 

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山を降り、顔振峠(こうぶりとおげ)へ向かう途中の諏訪神社。トイレあり。

 

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そして顔振峠。平九郎茶屋と顔振茶屋というのが向かい合って立っていた。平九郎の方には常連客のような人がいて店主と談笑しているようだ。邪魔するのもなんなので、より見晴らしの良さそうな顔振茶屋に寄ってみた。

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開放感があって、ギターなんかが置いてあるようなゆるめの佇まいが良い感じ。時々常連が集まってイベント的なことをやったりもするとのこと。店主の方のどこかヒッピー的な世捨て感に安らぎを覚えた。

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お茶と茶請けをサービスで出してくれた。そして帰りに袋いっぱいのたらの芽をくれた。「猪そば」とメニューにあったので迷わず頼む。1070円、いい値段だ。

まあ、山で獲れたイノシシにありつけるのならそれも高くはないだろう。

「この辺に、イノシシなんかがいるんですね」

と、なんとなく話を向けてみる。

「そう、イノシシも熊もいますよ〜」

「ほう、じゃあこのイノシシ肉も最近獲れたものなんですかね?」

「いや、それは肉屋で買ったの」

「え? この辺で獲れたものじゃないんですか?」

「いや〜、野生の肉となると色々面倒でね。保健所とか」

そういうことらしい。1070円、高えな。。

 

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腹を満たして一息つくと、そろそろいい時間だ。それに、やはり花粉を浴びすぎたのだろう。運動をやめて気が緩むと目の痒みや鼻のむずつく感じが意識されてくる。

そんな次第で話好きの店主に別れを告げ、摩利支天の脇を抜けて吾野駅へと帰路に着いた。

 

基本的に山に入って歩いている時に花粉症の発作症状に襲われることはないのだが、そこで蓄積されたものは大抵の場合、家に着いてから精算させられる羽目になる。

この日も帰ってからが大変だったのは言うまでもない。。

 

ちなみにおれの花粉症は檜に一番よく反応するようで3月の終わりから4月の頭のちょうど今時分にピークを迎える。これを書いている今現在、まさに冒頭のような状況に陥っている次第である。

何か有効な対策があればぜひ教えてもらいたいところだ。

 

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完全口呼吸。この状態でマスクを上げて仕事をしている時もある。決してふざけている訳ではないシリアスな話なのだ。花粉症の人にはこの感じ、わかってもらえるだろう。

 

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