おれの山、おれの道

生半可なおっさんが主観的に山登りと人生を語るブログ

PTAの役員決めという地獄の椅子とりゲームに参加してきたぜ

誰も望んじゃいないのに何故かなくならないPTAという制度。

毎年この時期になると小・中学生を持つ父兄(と書くのにほとんどはお母さん)を戦々恐々とさせる悪しき慣習というやつだ。

 

まあ「悪しき慣習」は言い過ぎかも知れない。子を持つ親が学校教育に関わる為の制度として受け継がれてきたという面は尊重すべきかも知れない。

が、その意義を置き去りにして枠組みだけが空回りすることで、あまりその辺に積極的な意義を見出せない我が家のような少数派家庭に有無を言わさぬ同調を強いる不可解な制度として、人々に恐れられている、という面は否めないだろう。

 

 

ムスメが小学生になって今年で6年目。

この間ほとんどおれはそのPTAとやらに関わる事なく、他の多くのご家庭と同じようにヨメさん任せにしていたのだが。。

 

事の発端は半月ほど前。

いつも強気のヨメが珍しくブルーな感じなもんで聞いてみたら「PTAの役員決めが…」と。

今年6年生のムスメのPTAの役員を次の懇談会で決めるのだとか。

で、その役員というのが小学校に通う6年間のうち一度はやらなきゃいけないらしく去年転校してきたうちの場合、当然こっちの学校では一度もやってないから今年は避けられない雲行きなのだそうな。

 

「そんなもん前の学校でやった(やってないけど)とか言って適当に逃げちゃえばいいんじゃないの?それにPTAなんて任意の制度だろ?最悪うちは不参加ってことにしてまえば…」

なんて気楽なアドバイスをしたら、

「それならお前がやってみい」

と青筋立てて睨まれたもんで。

「そんなの楽勝だぜ、ビビってんじゃねえよ」と啖呵を切った手前で今日はムスメの授業参観&懇談会に参加してきたという次第。

 

で、授業参観が終わり懇談会の席に着くと、突然教室の空気が変わり得も言えぬ緊張感が漂うのだった。。

担当のママさんからPTA役員決めのあらましが説明される。

 

⚫︎まだ一度もやってない人の中から役員が選定される。(6年の在学中に1度はやらなければならないため、6年生の段階では大半の親は経験済み)

⚫︎どうしてもできない理由がある人は皆の前で説明し承認を得る必要がある。

⚫︎仕事は理由にならない。

⚫︎役員にならない人は(経験済みの人も含む残り全員)ボランディアを必ず一つ請けもつ。つまり全ての親が学校行事なりになんらか一つは必ず関わらなければならない。。

といったことがこの時点で判明。。というかヨメに言われた気がするけど適当に聞き流していたのかも。

 

やってない人の名前が読み上げられ、その5名の中に当然のようにウチの名前も入っている。

すかさず「去年転校してきて前の学校で役員はやったと思うんですが。。」といってみるも。

「本当に申し訳ないんですが…」

と、本当に申し訳なさそうに言う様子から、察するしかない感じ。。

ちなみに周りは全部お母さんで、おっさんはおれ一人。

 

黒板に役職が列挙されその横に「まだやってない」お母さん方が我先にと名前を書いていく。どうやら早いもん勝ちみたいな感じで楽なものから埋まっていっている様子。

で、「卒業委員」というのだけが空欄で残っている状況だ。

そんな具合にあっという間に話が進んで大体のことが決まった段階に至ってやっとおれは状況を把握したというわけなのだが。。

とにかく役員になる以外に道がないのでどっかしらに名前を書かねばならないというのが避けられない現実のようだ。

(「任意の制度」云々…はとても言える感じじゃなかった。。)

 

周りの空気から察するに「卒業委員」というのだけにはなってはいけないようだ。

他の4つの役員にはすでに一つずつ名前が書かれていて、卒業委員が嫌なら4つのいずれかの椅子を誰かと争わなければならない。

 

卒業委員は2名で担当し、今回役員にならなければならない者から1名、残りの1名はここにいる全員でクジ引きで「恨みっこなし」ということのようで、ご丁寧にクジもすでに用意されている。。

 

無言の重圧がおれに向けられていた。「ほら、その空いているところに名前を書けよ」と。

で、おれは一応抵抗してみる。

「ええっと、申し訳ないんですけどこの卒業委員ってのは、皆さんやりたくない感じの役回りなんですよね?」

担当ママ「そうですけど、何か?」

「そんなみんながやりたくない役をここの5人の誰かが必ずやらなやらきゃならないってのは、ちょっと厳しくないすかね?全員の中からクジ引きで2名とかの方が公平なのでは…?」

しかしそれはこの場にいる役員候補者5名以外を全員的に回す以外の何の効果もない提案だった。

 

「それがルールですから」

その他のママたち全員の敵意を味方につけてこの場を仕切るボスママが冷たく言い放つ。

「なりたい役員名の横にお名前をどうぞ」

だれかと争ったとしても負ければ卒業委員になるというのが自動的に決定するという状況に、気がつけばおれは追いやられていた。。

もはや万事休すと言うわけだ。

 

ヨメからは「最悪どうしようもなければ一番楽そうな安全委員ならなってもいいけど」と言われていた。

さすがにこのまま卒業委員になって帰るわけにはいかない。

「じゃあ申し訳ないけどこっちもおいそれと卒業委員になるわけにもいかないので、一番楽だと噂の安全委員で勝負させて頂きます。負けたら腹くくりますのでヨロシク」

と。

 

おれが安全委員にチャレンジすると同時に、その他の一人しかエントリーしていない3つの委員は自動的に確定する。

結果、一番楽なところに行きたい二人のうち負けた方は一番楽でない役に着かなければならないという皮肉な状況だ。まさに「天国と地獄」。

ちょっとギャンブル性が高すぎるぜ。。

 

しかしまあ、状況が状況だけにそれなりにおれも同情も集めていたようで。

安全委員の横に名前を書いていた(おれがチャレンジした)ママさんも思いのほか快く勝負に応じてくれた。

「じゃあ恨みっこなし、最初はグーで!」

で、見事勝利をゲットしたという想定外のハッピーエンドというわけだ。

 

ちなみにもう一人のクジ引き枠は件のボスママさんが見事にゲットしていた。

でもおれにジャンケンで負けたママさんとは仲が良かったみたいで結果オーライ的な状況になっていたのでまあいいか。くじ運の良さ(悪さ)がツボったようで「宝クジ買いに行かなきゃ」なんて盛り上がってたし。。

 

そんなわけで。

PTAなんて今回見たかぎりでも誰もやりたがってない制度なのに、それが廃止される方向に向かうのではく全員参加になるってのも、群集心理というやつだろうか?

みんながやりたくないんだから「やめよう」ではなくて、みんなやりたくないのをやってるのに「やらないやつはずるい!」という心理から全員に強要するという本末転倒な感じに見受けられ、なんとも受け入れがたい世の中におれは生きているのだと実感させられたわけだが。。

 

まあがんばりますわ~♪